『Web担当者向けセミナー:マルチデバイス時代のWebアクセシビリティ』に参加してきた

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アクセシビリティ……飛び交うマサカリ……わたしはWAI-ARIAであり……耳かたむける支援技術に語りかけよう……[1]

と言うわけで『Web担当者向けセミナー:マルチデバイス時代のWebアクセシビリティ』に参加してきました。「Web担当者向け〜」とあり、内容はふわっとした感じなんだろうなと予め予測はしていたけど、久しくWeb系のイベントに顔を出していなかったのと、自分の役割が微妙に変化しつつあるので、ちょうど良かったのかなと。イベントの趣旨とか登壇者とか内容については上記サイトを参照ください。

前述の通り浦島太郎状態だったので、その間に時代が変わったのか、単にこのセミナーの文脈なのかは分からないけど、アクセシビリティに関する切り口が変わったなぁという印象を受けた。「未来」なんてポジティブな単語が、その意味のままに使われているのが意外でした。以前は場末の飲み屋で酒という名のアルコールを浴びて悪酔いしたおっさんがくだを巻く感じだったのに、そこから比べるとなんというか更正したというか立ち直ったというか、そんな印象を受けた。

もうひとつは——登壇者に言わせると前から言い続けていたようだが——「マシンリーダブル」という単語が出てきたも新鮮だった。Webの文書がアクセシブルであるためには、前提としてマシンリーダブルである必要性があるのだが、ここまで全面に押し出したのは今までなかったような気がする。どちらかというとセマンティックWeb界隈の常套句という認識だったので。まあこれも、Webである以上は、どんな切り口でもマシンリーダブルであることが最も重要だし、ここではただ単にそうである以上により良くしましょうという話なのだが。

そんな話が二本続き、締めはWeb担当者向けに相応しいヤフーにおける取り組みの説明。セミナー後に登壇者と会ってあれこれ質問してみると、やはり道中は相当の苦労があった様子で、そのこととこれからの話が聞けたのは有意義でした。

とりあえずセミナーに参加して意識が高まったので、またARIA関連仕様書でも翻訳する気になった。EPUBのほうが落ち着いているということもあるけど。現状で未訳はWAI-ARIA 1.0 Authoring PracticesWAI-ARIA 1.1。どちらも嫌になるくらいスクロールバーが長いけど、気長にやればそのうち終わるでしょうということで取りかかってみる。


[1]創元推理文庫 ラヴクラフト全集5 ナイアルラトホテップより改変